page top

ブログ

山添拓参議院議員のスピーチ

中野区長選挙・区議会議員補欠選挙も後半戦へ。告示日の山添拓参議院議員の応援スピーチを、サポーターの方が文字におこしてくださいました。今回の選挙の争点、この間の区政の変化が非常によくわかります。ぜひ、お読みいただき、中野区内のお知り合いなどにお伝えいただければ心強いです。

―――――――――――――――――――――――――――――――――

 広川(まさのり)さんは、前の区議を経験していた。議会に行けば、ただちに活躍できる方です。2015年に初当選をさせていただき、その後の議会では区立の保育園、幼稚園、児童館全部を廃止にしてしまおうという方針を改めさせるために反対の論陣を張って、全力で頑張ってきました。「公的な施設を簡単になくしてしまってはならない。政治が簡単に切り捨ててはならない」。そういう声を上げる中で、酒井直人区長を誕生させ、公的サービスを充実させるという方向へと区政を転換する役割も果たしてきた。それが、広川まさのりさんです。今、議会になくてはならない議席だと思うんです。先ほどご本人からも少し言及がありました。医療的なケアを必要とする子どもが、普通の保育園に預けられない。「預かることができない」と言われる。これは大変だということで、議会で取り上げ、区政に何度も働きかけて、そうした態勢を取らせていく。しかも、中野をはじめとして、こうした取り組みが広がる中で、国の法律をも変えさせて態勢を整えていく。こういう働きをしてきた方です。一人ひとりの声に徹底して寄り添って、その一人の声を形にするだけではなく、制度全体を動かしていく。これこそ、政治家の姿ではないでしょうか。こういう仕事は、日本共産党の議員ならではの仕事だと思うんです。どんな時でも国民の苦難軽減、「苦しんでいる、どうにかならないか」、そう思っている一人ひとりに寄り添い、一緒に解決策を考える、政治を動かしていく。こうした役割を果たしてきた広川まさのりさんをどうか議会に送り出して下さい。

 

 中野の区政は、酒井直人区長の下で少しずつ変わってきたんじゃないでしょうか。「誰ひとり取り残さない中野をつくる」。こういうスローガン通りに、すぐには全部進まなくても、ちょっとずつでも動いてきたと思うんです。その大きな前進は、今、広川さんからお話があった、保育園を増やしてきたということですよね。定数を1.3倍に増やして、待機児童をとうとうゼロにした。1期4年の間に、そこまで持ってきた。みんなで求めて、政治が動けば、変えられるということを証明しているんじゃないでしょうか。この区長選挙で、相手候補の方は「共産主導の現区政にNO!」だとおっしゃっているそうです。残念ながら最大の与党は共産党ではありませんので、他の与党にも失礼な話だと思うんですが、「共産主導の現区政にNO!」と言いながら、酒井区長の提案する予算案にほとんど全て賛成してきたのは、今、相手候補になっている方ではないでしょうか。それが選挙に出るからと、(予算案に)反対に回られたそうですが、賛成の時も反対の時も議会で討論ひとつしなかった。議会で言葉のない人に、区政を預けるわけにはいかないんじゃないでしょうか。区民一人ひとりの声を聞いて、一歩一歩、前に進める。そういう取り組みを進めてきた酒井直人区長をみんなで支えていきたいと思うんです。日本共産党は、酒井区長の下で区議会の与党として頑張ってきました。何でも賛成ではありません。何でも反対でもありません。提案し、建設的に区政を動かす。この議席をもっと増やしていただいて、中野を住みよい、暮らしやすい街に、さらに変えていこうじゃありませんか。

 

 私は、この中野駅の北口で訴えさせていただくたびに思うんです。区役所に「憲法を生かそう くらしに 中野のまちに」と書いてあります。区政に求められる当たり前の姿勢ですけれども、しかし、どこでもやっているというわけではありません。憲法を生かすどころか、変えてしまおうという自民党の応援を受ける方に、中野の区政を渡してしまうわけにはいかないと思うんです。変わり始めた中野の区政、さらに前に動かすために酒井直人区長を再選させていただき、議会で支える日本共産党の広川まさのりさんの議席を勝ち取らせて下さい。

 

 広川まさのりさんからもお話がありましたように、今、物価高の急騰で、日々の暮らしも本当に大変だと思うんです。何しろ物価が上がるのに、賃金は上がらず、年金も下がる。これではどうやって暮らすのか。しかも、今、物価高騰に拍車をかけているのは、コロナ禍が長引いているとか、ウクライナ侵略の影響があるとか、それだけじゃないと思うんです。アベノミクスの失敗で、円安が急速に加速し、輸入品の価格が上がって、どんどん物が値上がりをしていく。株式市場にどんどんお金をつぎ込む。アベノミクスの失敗が、こうした事態を招いているということは明らかではないでしょうか。「大企業や大金持ちが儲かれば、やがては暮らしが良くなる」。そういうアベノミクスの神話がもう崩れ去っています。今、転換するべき時だと思うんです。日本共産党は、脆く弱くさせられてしまった経済を、優しく強い経済に変えようと訴えています。賃金を上げる、社会保障を充実させる、税は公正のものに変えていく、消費税を下げて大企業にはもっと負担いただく。こういう方向へ転換するために、日本共産党を国政でも地方政治でも大きくしていただきたい。

 

 今、政治に求められることは何かということ。まっすぐ訴えられる議席が必要だと思います。中野の区政の中でも、社会保障、暮らしを良くするための区民サービスを今、削らずに、維持して頑張ってるじゃありませんか。コロナの下で、区の財政が大変でも何とか支えようと頑張ってるじゃありませんか。それを、自民党や公明党のみなさんは何と言っているか。「構造改革だというなら、もっと大胆に削れ」。こういうふうに言っています。暮らしや福祉を支えるのが、議会の、そして行政の大事な役割であるにもかかわらず、単に「削れ」と訴える。具体的な提案もなく、「区民サービスを削れ」と訴える。それでは、何のための政治か分かりません。社会保障は充実させてこそ、暮らしが良くなる。経済の成長にもつながっていきます。どうか、みなさん、その声を中野で訴えるためにも、日本共産党の広川まさのりさんを押し上げてください。

 

 最後に訴えたいんです。戦争か、平和か。憲法9条を守るか、変えてしまうのか。そのことが今、鋭く問われています。ウクライナ侵略、多くの方が心を痛めていると思います。(ウクライナ侵略を)やめさせるためには、「国連憲章を守れ。武力によって物事を解決させてはならない」。この世論を圧倒的に広げて、国際政治を動かして包囲していくしかありません。そして、その声を広げることによってこそ、ウクライナ侵略が終わった後の国際秩序を回復していく。国連憲章に基づく平和の秩序を回復していく。この道を進めるためにも、大きな力を発揮すると思うんです。二度の世界大戦を経て、世界がつくったルールが国連憲章です。その同じ方向の下につくられたのが、日本の憲法9条です。しかも私たちの9条は、単に戦争をやめるというだけではない。そのために戦力を持たない。相手の国に攻め込まない。海外に派兵をしない。そういう姿勢に立つことで、日本とアジアの平和に貢献しよう。大きな迷惑をかけたアジアの地域に対して、「戦争をしない」という意思表示を示そう。こうした決意の下につくられたものであるはずです。今、変えてしまっていいんでしょうか。相手の国が脅威だといって、軍事力を高めて核兵器を置くかのような、自民党や日本維新の会が言うような、一見、勇ましいけれども、希望のない道に進んでよいのでしょうか。軍備をどんどん拡張して、軍事的な対立を煽って、危機感を煽って、その先に希望は見えるでしょうか。

 

 一触即発で緊張関係が高まるばかりじゃないでしょうか。緊張関係というのは、高めるのではなく、緩和するのが、政治の役割じゃないでしょうか。そのために今、やるべきことは軍備の拡張じゃありません。9条を変えることではありません。何より憲法9条を生かして、平和外交を進めていく。相手の国がどれだけ話ができない国に見えたとしても、どこでなら話ができるのか、一致点を探っていく。どういうテーブルなら話し合いの席をつくることができるのか、工夫をしていく。平和外交こそ政治に求められている。そこに知恵と力を出し合うことこそ、政治の役割だと、私は思います。みなさん、今度の選挙で、日本共産党をどうか伸ばしてください。今の政治の状況、経済をめぐる状況、暮らしの困難、さまざま抱えておられる思いを、どうか全て、日本共産党の広川まさのりさんへとお寄せいただいて、その声を議会でどんどん発してもらおうじゃありませんか。中野の区政をさらに前に進めて、憲法を生かした区政を前に進めて、国政を変えていく。その力にもなるために、どうか今度の選挙で日本共産党の広川まさのりさん、大激戦の議席を勝ち取らせてください。区長には酒井直人さんを、区議会には広川まさのりさんを、みなさんのお力で押し上げてください。