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ほっこり通信

NO.131(2025年11月1日)

あなたの声を区政へ

多文化共生の中野へ

 

 賃金の上昇が物価高騰に追いつかず、暮らしの困難さは増すばかりです。中野区内の事業者の大半を占める個人・中小企業の方々からも「事業継続が本当に厳しくなっている」という声が絶えません。何かしらの形で消費税減税を求める声も7割に上るなど、政治の責任で暮らしを支える抜本的対策が求められています。同時に、住民の福祉増進に努めるという地方自治体の役割も一層、大切となっています。これからも、あなたの声をまっすぐ届けていきます。

 

▲お寄せいただいた声を「2026年度予算要望書」としてまとめ、区長へ手渡しました(10月22日)

 

決算特別委員会で総括質疑をおこないました

―多くの方の傍聴やオンライン視聴、ありがとうございました―

 2024年度決算の特徴、物価高騰対策、エアコン購入費助成、生活保護制度の充実、差別や排外主義を許さない取り組み、区営住宅の改善、区立公園の植栽管理、上高田地域のコミュニティ交通などについて質疑をおこないました。要旨は中面に掲載しています。

 

総括質疑での質問と区の答弁(抜粋・要旨)

 

▶︎物価高騰対策

浦野

他区ではお米券の配布などをおこなっている。高騰している家賃の支援、教育費の負担軽減、事業者支援など、区としての積極的な対策を検討すべき。

区の答弁

国や都の動向を見極め、区として実施する必要がある対策を適切な時期に実施できるよう検討していきたい。

 

▶︎エアコン購入費助成の具体化

浦野

今年度、検討がおこなわれていることを評価する。具体的に示されるのはいつ頃か。

区の答弁

第4回定例会(12月)において報告できるよう準備を進めている。

 

▶︎区営住宅の改善

浦野

区営住宅453戸のうち、浴槽や風呂釜などの設備が整備されていない住居は78%ほどとなる。こうした現状をどのように認識しているか。今後、策定に向け検討中の公営住宅等長寿命化計画の中にしっかりと位置付けて、計画的な整備をするべきではないか。

区の答弁

浴槽等の設置が入居者の自己負担となっている現状は、経済的に困難な状況にある方々にとって、入居そのものを断念せざるを得ない要因となる可能性があり、問題であると十分に認識している。公営住宅等長寿命化計画の中で検討していく。

 

▶︎区立公園の植栽の適正管理

浦野

今夏、「公園のベンチを草木が覆っている」「通路に枝葉が伸びて危ない」などの声が多く寄せられた。公園の清掃・除草に関する委託費は横ばいの状態だが、年間の作業回数を増やすなど、誰もが憩い、利用しやすい公園管理を検討してほしい。

区の答弁

地域からも清掃や除草を増やしてほしいという要望を聞いている。今後、状況を鑑みながら適切な公園管理ができるよう、作業回数や委託費について継続的に検討していく。

 

▶︎上高田地域のコミュニティ交通

浦野

上高田地域の方々からは住民アンケートなどでも、交通の充実を求める声が寄せられる。コミュニティ交通の導入・通行については、地域住民で構成される地域組織の立ち上げが必要とされているがどういう理由か。

区の答弁

コミュニティ交通導入の検討や計画作成、停留所の地先交渉、事業継続のための利用促進等を想定しており、区はその活動をサポートしていく。

 

 

私たちは多様な人々と共に生きています

差別・排除・分断ではなく、互いの人権を尊重する社会を

 

中野区人権及び多様性を尊重するまちづくり条例(2022年4月施行)

前文

 日本国憲法は、基本的人権を保障し、個人の尊重と生命、自由及び幸福追求に対する権利、そして法の下の平等と差別の禁止をその理念としています。

 様々な個性や価値観を持つ人々が暮らす中野のまちにおいては、この崇高な理念の下に、互いの人権と多様性を尊重し、これを認め合いながら、共に新たな価値をつくっていくことが求められています。

 また、全ての人が差別をすることや差別をされることのない環境、そして差別をされている状況を見過ごすことのない環境を整備することが必要です。

 私たちは、この理念の下で、全ての人がその能力を発揮し、自分らしく、心豊かに、安心して暮らすことができる地域社会を実現するため、この条例を制定します。

 

目的

 第1条 この条例は、人権及び多様性を尊重するまちづくりを推進するための基本理念を定め、中野区(以下「区」という。)、区民及び事業者の責務を明らかにすることにより、人々が心豊かに安心して暮らし、共に新たな価値を生み出していくことのできる中野のまちを実現することを目的とする。

 

基本理念

 第2条 人権及び多様性を尊重するまちづくりは、全ての人が、性別、性自認、性的指向、国籍、人種、民族、文化、年齢、世代、障害その他これらの複合的な要因による差別を受けることなく、それぞれの能力を発揮し、地域社会の一員として暮らすことができることを基本理念とする。

 

日本共産党議員団の質問

近年強まっている、外国籍の方に対する排他的な主張や意図的なデマに対し、区として、「差別や排外主義は許さない」という姿勢を表明し、多文化共生の取り組みをさらに推進するべきではないか。

区長の答弁

「中野区人権及び多様性を尊重するまちづくり条例」の第2条に掲げる基本理念のもと、すべての人が差別をすることや差別されることのない環境、差別されている状況を見過ごすことのない環境をつくるための取り組みを進めている。今後も、人権及び多様性を尊重し、認め合う意識を醸成するために必要な取り組みをおこなっていく。

 

外国籍の方は優遇されている!?-2024年度決算からみる事実-

国民健康保険

2024年5月末現在

中野区の加入全世帯数:58,733

うち外国人の加入世帯数:10,792(18.4%)

2024年5月末現在

医療費(療養給付費)の総額:163億2,500万円余

うち外国人の総額:6億700万円余(3.7%)

 

区の答弁

外国籍の方の医療費が高いという認識はない。外国籍であるか否かによって医療費を優遇しているということもない。

 

生活保護

2024年3月1日現在

中野区の生活保護全世帯数:6,784世帯

うち外国人世帯数:175世帯(2.58%)

2020年3月1日現在

中野区の生活保護全世帯数:6,657世帯

うち外国人世帯数:172世帯(2.58%)

 

区の答弁

割合はほぼ横ばい。生活保護の申請から調査、決定に際しては法令等に基づいておこなっており、外国籍の方を優遇することはない。

 

 

日本共産党が提案した意見書の賛否 (〇=賛成、×=反対)

※立憲・国民民主・生活者ネット・無所属1名で同じ会派を組んでいるため、下記の表記になっています

 

消費税の減税およびインボイス制度廃止を求める意見書

立・国・ネ・無(10人)○

自民(8人)×

公明(7人)×

都ファ(3人)×

維新(1人)×

れいわ(1人)○

無所属(5人)○(1人)×(4人)

共産(5人)○

結果 否決

 

※「教員の長時間労働改善を求める意見書」は全会一致で可決しました。

 

掲示のご協力大歓迎

新しい区議団ニュース(ポスター型)ができました

 区議会での議論をより可視化するため、ポスター型の区議団ニュースを作成しました。ご自宅などでの掲示にご協力いただける方、大歓迎です。ご一報いただけますと幸いです。

 

INFORMATION

区議会定例会のお知らせ(予定)

11月25日(火)~12月10日(水)

請願・陳情〆切:11月13日(木)

 今年秋の区議会定例会から、総括質疑のライブ中継が始まりました。この間、各議員の質問項目や順序、委員会の審査日程案の事前公開、委員会報告資料の当日開会前公開、資料閲覧のためのPC持ち込み、本会議ライブ中継がおこなわれ、「開かれた区議会」への取り組みが大きく前進しています。今後は、すべての委員会のライブ中継など、より開かれた区議会や住民参加の取り組みをさらに進め、区議会の民主的な運営にも引き続き、力を尽くします。

 

●本会議:11/25・26・27、12/10 

●常任委員会:12/1・2・3

●特別委員会:12/4・5・8

 

▲朝は中野駅北口・新井薬師前駅で、夕方は新井薬師門前交差点・薬師あいロード入口などで定例宣伝をおこなっています。お気軽にお声がけください。

 

浦野さとみプロフィール

1980年千葉県松戸市生まれ(45歳)。2003年3月、千葉医療福祉専門学校・作業療法学科卒。同年4月、作業療法士として中野共立病院・リハビリ室入職。2008年リハビリ室主任。2011年3月、8年間勤めた病院を退職し、中野区議会議員選挙立候補、初当選。現在、4期目(厚生委員会・スマートウエルネスシティ調査特別委員会)。区議団幹事長。趣味:竹富島への旅行、ゆずさんや秦基博さんのライブに行くこと、ソフトボール、野球。

 

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弁護士をはじめ、各専門家などと連携しながら、解決に力を尽くします。

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