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制度は使われてこそ

 先日、生活保護申請に同行させていただいたことをXでも投稿した際、「共産党議員が生活保護申請に同行してるってやっぱり本当だったんですね」とのメッセージがありました。私は、「本当もなにも、私にとっては日々のことです。お一人で不安な方、ご本人がご希望された際には同行します」とコメントしましたが、そのポストが34万を超えるViewになっています。同行させていただく際の考え方について、以下、記したいと思います。

 

 行政の窓口へ行くことは、人によってはとてもハードルがあります。初めての方、過去に相談し嫌な思いをされた方、制度を利用することに躊躇いがある方、自分が悪いと職員から責められるのではないかとの不安を抱えている方、自分の頑張りが足りないと思わされている方など、とても多いです。そのため、相談に行くと決めるまでの間も何度も躊躇されている方が殆んどです。相談に行くと決めた当日も、「もう少し頑張ってみてから..」と迷う方も少なくありません。生活保護に限らず、制度は使われてこそ意味があります。そのため、少しでもそのサポートができたら..との思いです。

 

 勇気を持って相談に来てくださった方(連絡をくださった方)には、「これまで本当に頑張ってこられましたね。これからはもうお一人で抱え込まなくて大丈夫ですからね」との姿勢で、あり続けたいなと思っています。申請や相談などに同行させていただく中で、ご本人のこれまでの苦悩や葛藤、努力されてきたことに触れる機会があります。相談は一回で終わることは少ないため、その方の人生に少しでも関わらせていただく上で、その方を知る上で、同行支援はとても学びの場だと思っています。

 

 同時に、ご本人が希望されない時は同行しません。また、何らかの事情で意思表示がうまくできない場合などを除いては、可能な限り言葉を発しないようにしています。先走ってしまうことや反省もたくさんありますが、ご本人の意思・決断を大切に、これからもお力になれることは、ともに力をあわせたいと思っています。

 

(追記)
本来は行政の窓口への相談が、もっとカジュアルになることが大事だと思っています。困った時に、悩んでいる時に、それよりももっと手前の段階でも、気軽に話せる場であって欲しいです。そして、誰の同行がなくても、窓口では同じ対応をして欲しいと切に思います。生活保護制度自体も、もっとポジティブなものであるべきです。そのために、議会でも引き続き、取り組みます。