7月始め、中野区内に住むAさんのことで、遠方に住むAさんの親戚のBさんから、相談が寄せられました(Bさんは、中野区内の知人Cさんから、私を紹介されたとのことでした)。早速、Aさんに連絡し、お会いして状況をお伺いすると、コロナ禍で飲食店廃業を余儀なくされ、その後、スーパーでフルタイム勤務をしていましたが、病がみつかり短縮勤務となったとのこと。今後、治療に専念するため収入がゼロになる見込みとのことでした。収入がなくなること、病がみつかったこと、今後のくらしや住まいのことなど、とても、不安を抱えておられました。
この時点では、手持ち金が生活保護基準を超えていましたが、遠くないうちに申請が必要となるため、生活保護の相談に同行しました。申請時期の目安や生活保護制度のことについて、面談では丁寧な説明がありました。Aさんは、「不安しかなかったけど、少し先がみえました」と、だいぶ安堵されていました。
8月中旬、手持ち金が7万円程となったため、生活保護申請に同行、受理となりました。そして、2週間後、「無事に決定しました」と、ご本人から連絡がありました。現在のお住まいが、住宅扶助基準(53,700円)を大きく超えるため、多くの方のご協力のもとで住まい探しを並行しておこなってきましたが、転居先も、なんとか目処が立ちそうです。Aさんはもちろん、遠方に住む親戚のBさんも、大変、安堵されていました。私も、とても、ホッとしています。
今年に入り、また、7月~8月にかけては一段と、くらしにかかわる相談が増えています。お一人で抱えることは、本当に苦しいと思います。いますぐに生活保護の申請には至らない方でも、早めに相談をすることで、今後の道筋がみえることもあります。ぜひ、ためらわず、お気軽にご相談ください。ともに、力をあわせます。