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一つの地方議会から、国や東京都などへ意見書を提出することに意味があるか(学校給食費の無償化編)

 一つの地方議会から、国や東京都などへ意見書を提出することに意味があるか。

 

私は大きな意味があると考えます。2022年10月、学校給食費の無償化に関して、国への支援策を求める意見書を、中野区議会で全会一致で可決しました。

 

23区では、2022年9月に葛飾区が23区初となる完全無償化方針を示したことを皮切りに、約1年間で、23区すべてで、なんらかの形での学校給食無償化(実質も含め)がスタートしました。同時に、各区の支出は増えるため、国や東京都への財政措置を求める声も高まりました。

 

これらを背景に23区の区長会は、2024年度の国への予算要望書に、初めて、「学校給食の無償化を進めること」と盛り込み、東京都に対しても財政措置を求めました。先日、東京都が給食費の負担軽減をおこなう考えを表明し、現在、国は全国の小中学校給食の実態調査を行っています。大きな変化です。

 

政治はこうして、一つ一つの積み重ねで動いていきます。すんなりといかないことも、もちろんあります。でも、声をあげなければ動きません。これが、一つの自治体や議会だけではなく、二つ三つと増えて、束が大きくなれば、それはさらに大きな力になっていきます。

 

そして、これは行政や議会の中だけでなく、市民とともにあってこそ、その束はさらに大きくなります。むしろ、市民の皆さんの声や行動があったからこそ、行政や議会の姿勢が変化していくことも、たくさんあります。来年度の中野区での無償化を願い、この一か月で寄せられた2300という署名数も例外ではありません。

 

あらゆる方向から、あらゆる手段で、一人ひとりが声をあげ行動すれは、必ず政治は動かせます。何事もあきらめず、粘り強く、一歩ずつ一歩ずつ、支えあいながら、これからも皆さんに学び続けながら、議会内外で力をあわせたいと思います。