3月26日(金)、区長に対し「新型コロナウイルス感染症封じ込めの大規模検査の実施について」の申し入れをおこないました。第4波が危惧され、また、変異株の流行も懸念される中、検査の拡充は欠かせません。議会での質疑でも取り上げましたが、引き続き、求めていきます。以下、要望書全文です。
2021年3月26日
中野区長 酒井直人様
中野区議会 日本共産党議員団
新型コロナウイルス感染症封じ込めのための大規模検査の実施について
政府は3月21日に「緊急事態宣言」を解除しました。しかし、都内の新規感染者数は増加傾向にあり、変異株の流行拡大も重大な懸念となっています。ワクチン接種はコロナ収束にむけた有力な手段ですが、社会全体で効果が表れるには一定の時間を要するとされています。
現状を打開するためにあらゆる手立てをとることが必要です。なかでも、無症状感染者を発見・保護するためのPCR等の検査を抜本的に拡充することは急務です。
政府は、3月5日に改定した基本的対処方針に、高齢者施設に対する社会的検査とともに、「再度の感染拡大の予兆や感染源を早期に探知するため、幅広いPCR等の検査(モニタリング検査)やデータ分析を実施する」と明記しました。一歩前進ではありますが、国が設定する全国で「1日1万件」というモニタリング検査の規模は、あまりにも少なすぎます。
よって、区として下記の事項について実施・要望するよう求めます。
記
1、社会的検査を高齢者施設とともに医療機関・障害福祉施設などにも広げ、施設職員に対して頻回・定期的に行い、対象を利用者にも広げること
2、保育園、幼稚園や小中学校など、子ども教育関連施設に対しても行うこと
3、モニタリング検査数を1日10万件以上に引き上げることを、国と都に要望すること
4、変異株の検査の実施割合を大幅に引き上げ、変異株感染者の早期探知と感染状況の把握を急ぐよう都に求めること
以上